ムナシンゲさんの今とこれから
ムナシンゲさんは現在、自らの名前を冠した「ムナシンゲ開発研究所」を拠点に活動しています。世界銀行で実績を重ねたムナシンゲさんでしたが、責任が重くなるにつれ管理の仕事が増え、研究に費やす時間が少なくなってしまいました。このままさらに上級の職に就けば管理の仕事ばかりになり研究が全くできなくなると考えたムナシンゲさんは、2000年、定年よりも10年早く世界銀行を退職し、ムナシンゲ開発研究所を設立しました。ムナシンゲさんはいつまでも現役で持続可能な開発に係る仕事を続けたかったのです。
もうひとつ、ムナシンゲさんには先進国ではなく開発途上国で暮らしながら問題に取り組みたいという想いがありました。だから研究所を設立する場所には開発途上国である母国のスリランカを選びました。
ムナシンゲ開発研究所は、現在は気候変動・持続可能な開発に関する研究拠点として国連に認められ、世界中のパートナーたちと共同で研究をしたり、学生たちに奨学金を出したりしています。