開発途上国は、環境にかけている負荷も少ないのですが、先進国は、豊かさの代償としてこれまで環境に大きな負荷をかけ、地球温暖化の原因となる二酸化炭素をたくさん排出してきました。ですから、まずは先進国が環境負荷を減らす必要があります。とはいっても、先進国の人々もこれまでの豊かな生活を失うのは嫌ですよね。しかし、先進国は今、十分な技術を持っています。その技術を使えば、繁栄を維持しつつ、エネルギーや水などの資源を使いすぎないようにし、温室効果ガスを減らすことが可能です。
いっぽう、開発途上国にとってはこれから繁栄し、もっと豊かになりたいと望むのは当然のことです。そして、新しい技術がある今は、先進国が通ってきた持続不可能な道筋を回避し、安全な限界を超えることなく、グリーン成長のトンネルを進むことができます。