指導者のかたへ
「ブループラネット賞ものがたり」は、環境学習にも広くご利用いただきたいという思いから、ひとつの「ものがたり」に対して「学習の手引き」「参考情報」そしてこの「指導者のかたへ」という、三つの「環境学習補助コンテンツ」を用意しています。
このページでは、指導者のかたが教材として利用することを想定し、指導の助けになるような情報を掲載しています。
学校での環境学習の授業や、お子さまの自主学習などに、ぜひお役立てください。
<対象:学校の先生、保護者など、教育指導にあたるかた>
指導に向けたものがたりの再確認
ロバート・B・ジャクソン教授は、土の中のしくみ(植物の根や土の働き)から地球規模の炭素循環を理解し、さらに強力な温室効果ガスであるメタンを「測る・見つける・減らす」研究を続けてきました。一般に都市ガスとしても知られる天然ガスはメタンが主成分です。
メタンは気候だけでなく健康にも関わり、家庭のガス器具や建物、パイプラインなど身近な場所からも漏れる可能性があります。一方で、メタンは大気中での寿命が短く、排出を減らせば比較的短期間で大きな気候変動対策になり得ることから、教授は“まず排出の削減に取り組むべき温室効果ガス”として位置づけています。
また教授は、“大気修復”という言葉で、他のものと同じように空気も修復できるものとして捉え直し、人々が行動しやすい目標の持ち方を提案しています。
指導方法の例
指導に用いる適切な教材が見当たらない場合は、以下を参考にしてください。
大気修復プランをつくろう!
子どもたちにメタンの排出源を学ばせ、身近に対策できることがあることを実感させるのが狙いです。酸素があれば、生物の呼吸はより効率の良い形で回り、有機物は水と二酸化炭素に変わります。しかし、酸素がない環境では、酢酸、メタノールなどを使うメタン生成菌が優勢になり、最終産物として二酸化炭素と共に、メタンを放出します。例えば、腸内は嫌気的環境なので、メタン生成菌がおならの主原料であるメタンを作り出します。また、水田の稲作では、「中干し」といって田植えの1ヶ月後の7-10日間に水を一時的に抜くことで、土壌に酸素が入り、メタンの放出が抑えられます。
① メタンの排出源をインターネットなどで調べ、カードにします。
- 例:
- 湿地、永久凍土、石油・ガス採掘、牛などの家畜の飼育、水田耕作、埋め立て地、家庭の器具など
② カードを「自然起源/人為起源」に分類し、「人間に変えられるのはどれか」「自分たちに変えられるのはどれか」を話し合います。
③ 「大気修復プラン」を作りましょう。
- 例:
- 建物・家庭:ガスの使用量を減らす(調理・給湯・暖房)、ガス機器の電化、ガス機器の点検
- 畜産:牛肉を食べる頻度を減らす(鶏、豚、魚に置き換える)
- 廃棄物:生ごみ(食べ残し)を減らす