3. 解決に向けた取り組み
三人の教授たちはマイクロプラスチックが海洋生物に与える影響を研究しながら、その解決に向けても取り組んでいます。
リンデキューさんが取り組んでいるのが貝を使ったマイクロプラスチックの除去です。ムール貝などの二枚貝は海水を体内でろ過することでそこに含まれるプランクトンなどを摂取して栄養を得ています。そして成体のムール貝は1匹で1日に40リットル以上の大量の水をろ過することができます。さらに、貝類は他の脆弱な生物に比べて、プラスチック汚染に対する耐性が非常に優れています。このような貝は、海水中に含まれるマイクロプラスチックもプランクトンなどと一緒に体の中に取り込み、5キログラムのムール貝は、わずか1時間で25万個のマイクロプラスチックを海水から取り除くことができることがわかりました。