1982年、ドイツに帰国した教授は、オルデンブルグ大学の物理学部の准教授になり、カオス理論の研究を続けました。
このころ教授は、この世界でも特に複雑で予測不可能な「自然現象」を、カオス理論によって解き明かす研究を始めました。葉っぱはどのように舞い落ちるのか、雲はどう流れるのか…そういった、一見、秩序を見出すことが難しい現象を教授はカオス理論によって解き明かそうとしました。
幼いころからの自然への愛情と数式への愛情。それがこの時に融合したのです。

オルデンブルグ大学時代
(写真提供:Institute for Chemistry and Biology of the Marine Environment)