学習の手引き

ジェレミー・レゲット博士のものがたりはいかがでしたか?
ここは、みなさんがものがたりについて復習したり、理解を深めたりするためのページです。 ここだけに書いてあることもありますよ!

<対象:10歳以上>


こたえ

問1:グリーンエネルギーに関する説明として、正しいものはどれでしょうか。

こたえ:2. グリーンエネルギーは、二酸化炭素の排出が少なく枯渇の心配がない環境に優しいエネルギーである。

グリーンエネルギーとは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス(動物や植物などの生物に由来する資源のうち、化石燃料を除いたもの)などのように、二酸化炭素の排出が少なく、資源の枯渇の心配が少ない環境に優しいエネルギーのことです。「再生可能エネルギー」とほぼ同じ意味で使われています。かつてはコストの高さが課題でしたが、現在は技術革新によって、化石燃料よりも安価に発電できる場合も多くなっています。
レゲット博士は、グリーンエネルギーこそが気候変動の問題を解決するカギだと考えています。そして、石油や石炭などの化石燃料を使い続けて大量の二酸化炭素を大気中に出し続ければ、地球の気候は取り返しのつかないことになるとてきしています。

問2:「カーボンバブル」とはどういう意味でしょうか。

こたえ:1. 石油や石炭、ガスなどの化石燃料の価値が、実際よりも高く見積もられている状態

カーボンバブルとは、石油や石炭、ガスなどの化石燃料の価値が実際よりも高く見積もられている状態のことです。気候変動対策によって将来、化石燃料の使用が制限されれば、企業が保有する資産である石油や石炭の多くは、使えないまま残ってしまう可能性があります。こうした資産は、ある時点で、泡(バブル)がはじけるように、ほとんど価値がなくなってしまうおそれがあります。もし、カーボンバブルが突然はじければ、深刻な経済危機が起こるかもしれません。つまり世界は気候変動対策のためにも、経済危機を避けるためにも、化石燃料から少しずつ、段階的に離れていく必要があるのです。


ここはおさえておこう

太陽光などのグリーンエネルギーは、気候変動の問題を解決するカギである。

世界は、化石燃料から少しずつ段階的に離れていく必要がある。


もっとくわしく

再野生化(リワイルディング)について

レゲット博士の最新の取り組みとしてしょうかいしたハイランド・リワイルディング社では、スコットランドの自然を「再野生化(リワイルディング)」により回復させようとしています。この再野生化の考え方について、もう少しくわしく紹介します。
再野生化とは、人の手で変わってしまった自然を、できるだけ本来の姿に近い状態へもどす考え方です。人がすべてを管理するのではなく、自然が本来持っている力を取り戻せるように手助けすることを大切にします。川や森の環境を整えたり、かつて暮らしていた動物を戻したりして、生き物どうしの関係を自然に近い形へ戻していくものです。
たとえばアメリカのイエローストーン国立公園では、かつてオオカミがいなくなったことでシカが増えすぎ、草や木が食べくされました。その結果、川岸がれ、他の生き物も減ってしまいました。そこでオオカミを再び自然に戻したところ、シカの数が減り、植物が回復し、ビーバーなど多くの生き物が戻ってきて、川や森全体の環境が改善しました。

ハイランド・リワイルディング社の目的は「大規模な再野生化を通じて、自然の回復と地域社会のはんえいを実現すること」です。プロジェクトはスコットランドのハイランド地方の2つの土地で進められています。
その一つが、ネス湖西岸近くのバンロイトです。ここには、森林・でいたん地・草地が入り交じった生態系があり、テン、リス、アナグマ、キツネ、シカ、イノシシなど多くの動物が暮らしています。鳥も種類が多く、イヌワシなどのもうきん類もいます。この土地は、ハイランド・リワイルディング社の試験場としての役割を担っており、科学的な調査に基づいた自然管理が行われています。

バンロイト

バンロイト(Bunloit)

もう一つは、ものがたりでも紹介したタイヴァリックです。半島であるこの土地には、海岸、湿地、塩性湿地、古代の森、草原など、さまざまな生態系がモザイク状に広がっています。温帯雨林の再生は、ハイランド・リワイルディング社の最重要課題の一つに位置づけられています。

タイヴァリック半島

タイヴァリック半島 (Tayvallich peninsula)

スコットランドが、人と野生動物の両方にとってのすみかとなることを目指して、ハイランド・リワイルディング社の活動は今も続いています。

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ジェレミー・レゲット博士

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