2. 建築学から生態経済学(エコロジー経済学)へ

建築を通じて広がる視野

コスタンザさんによれば、建築とは単に建物のデザインや構造を考えるだけの営みではありません。建物が建つ土地や周りの環境、それらにえいきょうを与える経済活動をふくむ、大きなシステムの一部として建物を考える必要があるのです。

建築学の学びを通じて、コスタンザさんはシステム全体をわたす視点を養いました。それに加えて、建築だけでなく水文学や気象学、経済学など様々な学問分野を専門的に学んだことは、後に生態経済学の研究を行う上で重要なばんとなりました。

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システム生態学との出会い

大学院進学後、コスタンザさんは建築学部の教授と共同プロジェクトを行っていた生態学者のハワード・オダム教授の指導を受けることになりました。建築をシステム全体でとらえていたように、生態系をシステムとして捉えることを学んだことで、コスタンザさんは、さらに広い視野を持って研究を進めていくことになります。

3. 生態系サービスの価値を示す挑戦

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ロバート・コスタンザ教授

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