指導者のかたへ

「ブループラネット賞ものがたり」は、環境学習にも広くご利用いただきたいという思いから、ひとつの「ものがたり」に対して「学習の手引き」「参考情報」そしてこの「指導者のかたへ」という、三つの「環境学習補助コンテンツ」を用意しています。
このページでは、指導者のかたが教材として利用することを想定し、指導の助けになるような情報を掲載しています。
学校での環境学習の授業や、お子さまの自主学習などに、ぜひお役立てください。

<対象:学校の先生、保護者など、教育指導にあたるかた>


指導に向けたものがたりの再確認

生物学者のサイモン・スチュアート博士は、レッドリストを科学的に信頼のおけるデータとするために尽力し、両生類の生息状況に関する大規模な調査を率いるなど、野生生物保全のための仕組みづくりと実践に大きく貢献しました。
レッドリストの名前は知っていても、レッドリストにどのように野生生物の情報が掲載されているかはイメージできない子どもたちも多いのではないでしょうか。指導にあたっては、レッドリストに掲載されている野生生物を調べることを通して、レッドリストの基本の理解、及び野生生物の危機的状況の把握につなげることが考えられます。


指導方法の例

指導に用いる適切な教材が見当たらない場合は、以下を参考にしてください。

絶滅危惧種を探そう

1. レッドリストの「カテゴリー」について簡単に説明したうえで、それぞれのカテゴリーにあてはまる野生生物をインターネットや図鑑で探して書き出してもらいます。
  • IUCNのレッドリストに限らず、国や地域のレッドリストでもよいでしょう。日本の子どもたちであれば、環境省や都道府県等のレッドリストを利用するほうが、環境省のRDB図鑑などを用いて情報を探しやすいと考えられます。
  • 以下の表をダウンロードし(pdf)、各欄1種以上できるだけ多く書く、グループワークにして探すものを分担する、といった方法をとると探しやすいでしょう。

レッドリストの表1
レッドリストの表2

2. 書き出した野生生物の中から各自、好きな種を1つ選び、より詳細な情報を調べてまとめ、結果を発表します。
  • どのような生物か。
  • 主にどのような環境に生息しているか。
  • 減少の要因は何か。
3. 感想を話し合います。
  • 野生生物をカテゴリー分けしてみて気づいたことはあるか。
  • 野生生物の現状について何を考えたか。
  • 野生生物の減少を食い止めるため、私たちに何ができるか。
(例)
  • 野生生物の減少の要因には人間が関わっていることが多い。
    陸の生き物に比べ、海の生き物の情報が少ない。
    ……

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サイモン・スチュアート博士

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