生まれ変わったレッドリストには、先ほどもご紹介した、(1)絶滅(EX)(2)野生絶滅(EW)(3)深刻な危機(CR)(4)危機(EN)(5)危急(VU)(6)準絶滅危惧(TN)、(7)低懸念(LC)、(8)データ不足(DD)のカテゴリー※があり、そのうち、(3)深刻な危機(CR)(4)危機(EN)(5)危急(VU)の3つが絶滅危惧とされています。絶滅危惧にはそれぞれ、野生生物がどのような状態であればそのカテゴリーに当てはまるのかについて、定量的な基準が用意されています。例えば、その野生生物が昔に比べてどれくらい減少しているのか、分布域がどれくらい限定的で分断されているのか、といったことについて基準があり、基準に照らし合わせることで、この生物は「危機」、この生物は「深刻な危機」……というふうに判断します。
※レッドリストのカテゴリーと基準は、2001年にもう一度、若干の見直しがなされました。ここでは、最新版である2001年版のカテゴリーを掲載しています。