両生類の危機は地球環境の危機
その結果、およそ3分の1もの両生類が世界的に絶滅の危機に瀕していることが判明しました。原因は3つあり、①生息地の消失、②病気、特にツボカビ症、③乱獲でした。カエルのツボカビ症は、皮膚にツボカビが寄生することで発症し、野生環境では治ることがありません。かかると衰弱してひどくなると死んでしまう。非常に怖い病気です。
これらの原因は、いずれも人間が引き起こしたものです。病気は一見、人間とは関係ないようですが、ツボカビ症の発生源はもともとアジアと考えられています。それが世界中に広まったのは、グローバル化によってものや食料やペットが流通するようになったからだと考えられており、人間の関与は否定できません。