慎重に、しかし楽観的に
ダイアモンドさんは、慎重派でもあります。ニューギニアの大自然の中では危険と隣り合わせで、ケガや病気をしてもすぐに病院に行けないので命取りになることがあります。ニューギニアで何度も怖い思いをした経験と、ニューギニアの人々の注意深さに学んだことで、ダイアモンドさんは危険を予測して行動する大切さを知りました。未来に対しても慎重ではありますが、悲観はしていません。人類は歴史上、様々な失敗をしてきましたが、成し遂げたこともたくさんあることをよく知っていますし、ダイアモンドさん自身も研究者としての行き詰まりを克服した経験があるからです。そして、人間の起こした問題は必ず人間が解決できると信じています。