でもデイリー教授は、今の地球が直面している危機を心配しないではいられません。人間が今ほど多くなく、近代的な科学技術も持っていなかった昔は、人間と自然はうまくバランスを取って共存していました。しかし今、人間はもはや自然に対して自分でも制御できないほどの力を持ってしまいました。それを考えると教授は恐ろしくてたまりません。
だから、教授は今日も自然保護のため、世界中を飛び回っているのです。二人の子どもたちやご主人を家に残していくのはさびしくてつらいものですが、家族はみんな教授の夢を応援してくれています。教授の夢とは、全ての子どもたちが外に出て、自然の中で遊ぶことができる世界です。そんな世界を残すために、教授は歩み続けているのです。

二人の子どもたち カルメン(左)とルーク(右)