伝統的なアフリカの信仰は自然にとても近く、現代の自然保護の考え方と通じるところがあります。とはいえ、ただ「野生動物は大事だから」というだけではだめで、野生動物を守ることで地元の人たちの生活にどんないいことがあるのか、きちんと示さなくては協力してもらえません。
そこで、例えば、国立公園近辺に生息する動物や土地について、地元の人たちに権利者になってもらうことにしたのです。それまでは、地元の人たちは動物達について何も権利がありませんでした。自分のものではないから、例えば密猟者が来ても、ほったらかしでした。でも、自分たちのものであれば、話は違います。「あのシマウマは観光用にいるんだ。」と言って密猟者を止めようとするようになります。