ルボンド島でのボルナー教授の仕事は、動物の生態を調べることや、公園の監視員の訓練、監視員のための施設や住居の建設計画など、国立公園の設立に必要な準備をすることでした。
当時のルボンド島は孤立した辺境の地。暮らしは厳しいものでした。
島で会うのは同僚と公園の監視員とその家族だけで、訪れる人もいません。電気もガスもありません。一番近い町まで最低でも1日かかり、買物は2ヶ月に1回しか行けませんでした。 一方でルボンド島は、家の前にはヤシの木が立ち並ぶビーチがあり、夜にはカバの荒い鼻息が一晩中聞こえ、鳥や蝶たちが美しい羽を羽ばたかせている、夢のように美しく素晴らしいところだったそうです。