1. 大好きな生き物たち

好きな道を歩むー

ダニエル・H・ジャンゼンさんは、1939年に米国ウィスコンシン州のミルウォーキーで生まれました。まだ10さいくらいのころから森とそこに暮らす生き物への興味に目覚め、りやしゅりょう、探検、虫等の採集に夢中な少年でした。ジャンゼンさんが生物に興味を持った背景には、自然保全活動に熱心に取り組むお父さんのえいきょうがあったのかもしれません。

しかし、お父さんはジャンゼンさんに対しプレッシャーをかけるようなことはなく、お母さんとともに好きな道に進むようはげましつづけてくれました。好きなことに取り組み続けた結果として、ジャンゼンさんはお父さんと同じ道を歩むことになったのです。

1956年、ミネアポリス

1956年、ミネアポリス

そんなジャンゼンさんですが、大学に入るときには、生物ではなく土木工学を学ぼうと思ったこともあります。お金をかせぐ手段として建設業で働き、生物のことはしゅみとして研究しようと思ったのです。ですが、生物を教える仕事に就けば職業と興味のあることを両立させられることに気づいて、最終的には生物学を学ぶことにしました。まず、ミネソタ大学で生物について、その後、カリフォルニア大学バークレー校でこんちゅうについて学びました。

初めてコスタリカに行ったのは、学生時代のことでした。当時のコスタリカには、国土の半分にひってきする広大な野生林が残っており、ジャンゼンさんは、森の中で研究を行えることに大いに意欲をき立てられたそうです。

カリフォルニア大学バークレー校で昆虫学の博士号を取得した後は、大学の教授として生物学を教えることになりました。これまで、米国内だけでなくヴェネズエラやプエルトリコの大学などで50年にわたって学生を指導してきましたが、教職を難しいと考えたことはなく、学ぶ意欲のある学生を教えることで自らも学習意欲をげきされてきたそうです。

2. 自然を活かして保全する

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ジャンゼン教授・INBio

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