教授が最初に携わったのは、スカンディナビア半島とヨーロッパ大陸に囲まれたバルト海の水収支の調査でした。プロジェクトの参加国がそれぞれバルト海の降水量、蒸発量、貯水量について調査し、教授はそれをまとめて報告書に仕上げる役目を受け持ちました。この仕事は、教授の水に対する視点を大きく広げてくれました。
このユネスコ国際水文学10年計画は1974年に「国際水文学プログラム(IHP)」に引き継がれ、今でも続いています。教授はユネスコ国際水文学10年計画と国際水文学プログラムの両方に、述べ30年にもわたって携わることになります。