自然が与えてくれる資源には、使っても後から再生するもの(木材、魚など)と、使ったら元に戻らないもの(石炭、石油など)があります。①が示すのは、再生する資源でも、使うスピードが再生するスピードを超えてはいけないということです。そうでないといつか資源が尽きてしまいますからね。②は、再生できない資源を使う場合、使うより速いペースで、その役割を再生できるもので代替できるようにしなければならないということを示しています。再生できない資源は使えば失われていく一方ですから、再生できるもので代用できるようにならないと、いつかその資源が必要な活動は一切できなくなってしまいます。
③は、自然の浄化能力についての原則です。自然は人間の排出物(二酸化炭素、下水など)を吸収し、無害化してくれますが、その速度より速いペースで汚染物質を排出してはいけないということです。
これら3つの原則を全て守ることで、初めて社会は持続可能となります。そして現在の社会はすでにこの原則を逸脱しているのです。