ハーマン・デイリー教授のものがたり

ハーマン・デイリー教授

ハーマン・デイリー教授

米国

1938年生まれ
環境経済学者

メリーランド大学公共政策学部めい教授

経済成長は人を幸せにできるのか

みなさんは、経済という言葉を聞いて何をイメージしますか。お金を中心とした人間社会の中のモノやサービスの大きな流れのようなものを想像するのではないでしょうか。いっぱんに、生活に必要なモノや便利なサービスなどがたくさん作られて売り買いされればされるほど、たくさんのお金が人々の間をめぐってその国が豊かになるとされています。これを経済成長といいます。

ではみなさんは、経済成長はすればするほどよいと思いますか。お金はもうかればもうかるほどよい、モノやサービスは増えれば増えるほどよいという考え方をする人も多いかもしれませんね。でも本当でしょうか。
そのような、社会で当たり前だと思われていた考え方に疑問を持ったのがハーマン・デイリーさんです。かんきょう経済学者であるデイリーさんは、お金のことだけに注目されがちな経済学に自然、地域社会、りんなどの要素を組みみ、本当の意味で人の幸せにつながる経済とはどのようなものかを考え続けてきました。そして、自然を損なわない持続可能な社会を作るための土台となるいくつもの重要な考え方を生み出したのです。

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ハーマン・デイリー教授

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