ではみなさんは、経済成長はすればするほどよいと思いますか。お金はもうかればもうかるほどよい、モノやサービスは増えれば増えるほどよいという考え方をする人も多いかもしれませんね。でも本当でしょうか。
そのような、社会で当たり前だと思われていた考え方に疑問を持ったのがハーマン・デイリーさんです。環境経済学者であるデイリーさんは、お金のことだけに注目されがちな経済学に自然、地域社会、倫理などの要素を組み込み、本当の意味で人の幸せにつながる経済とはどのようなものかを考え続けてきました。そして、自然を損なわない持続可能な社会を作るための土台となるいくつもの重要な考え方を生み出したのです。