その本のひとつ「幸福のエコロジー」では、自然が人間の幸せにいかによい効果をもたらしてくれるかを科学的根拠に基づいて紹介しています。例えばケガで入院したときに、窓から自然の景色が見える病室にいるほうが、そうでない病室にいるより治りが早いことがあるそうです。
私たち人間の祖先は、みんな自然の中で狩猟採集生活をして暮らしていました。だから私たちは祖先から遺伝子で受け継いだ性質によって、自然に対して親しみを持っているという説があります。美しい自然環境を求めて出かけていくことは、私たちにとって家に帰るようなものなのだとランバンさんは言います。