どこの村の人もランバンさんにとても親切にしてくれました。お土産には生きた鶏をくれるので、ランバンさんは鶏をバイクにぶら下げて次の村に行き、毎晩もらった鶏を食べて、元気にフィールドワークをしていました。しかし、しばらくしてブルキナファソで軍事クーデターが起こって国が混乱し、ランバンさんはスパイの疑いをかけられて捕まり、とうとうベルギーに送り還されてしまいました。
フィールドワークはこうして終わりを迎えましたが、成果はありました。砂漠が拡大している確かな証拠を見つけることはできなかったものの、人間による農業や取水、放牧のしすぎなどによって土地が弱っていることがわかったのです。