3. 知識とコミュニケーション

ダニエル・スパーリングさんの数々の取り組みは、先進的なモデルケースとして、広く世界に影響を与えてきました。またその功績から、スパーリングさんは国際学会の事務局長や国際会議の議長にも任命されしゅわんをふるってきました。このような素晴らしい仕事をげられた理由の一つは、彼がはばひろい知識を持っていたことです。最初は都市計画を学ぶことから始め、燃料、車、ビジネス、政治など、働く分野が広がるにつれて、スパーリングさんは新しい知識を深めようと努力しました。例えばあなたが、国語、科学、音楽など様々な分野の専門家と対等に話し合いたいと思ったら、全部の分野で詳しい知識をもたないといけません。それを考えると努力の必要性やスパーリングさんの努力のだいさがわかると思います。

もう一つの理由は、相手の立場に立って話すことができたということです。スパーリングさんの仕事は世界を良い方向に進ませるためのものでしたが、必ずしもすべての人が賛成してくれたわけではありませんでした。例えば、排ガスや燃料についてルールを決めることは、車や燃料を売る人には不利に働きます。でも実際には見方を変えれば、良い面もかくれています。スパーリングさんは、相手にとって何がうれしく、何がいやなのかを想像できたからこそ、良い点を伝え、多くの人の意見をうまくまとめることができました。

そして何よりスパーリングさんは進み続ける情熱を持っていました。皆さんもどんどん自分の世界を広げて知識を集めていきましょう。そして積極的に行動し、多くの人と協力しながら社会をよりよくしていきましょう。

理解を深めよう

監修
石川良文(南山大学総合政策学部教授)
※所属は公開当時のもの

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ダニエル・スパーリング教授

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