理解を深めよう

ダニエル・スパーリング教授のものがたりはいかがでしたか?
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あたらしい自動車

ダニエル・スパーリングさんは、長年にわたりガソリンに代わって車を動かす技術の研究に取り組んできました。そんなだいたい技術の中でも、現在世界できゅうし始めているのが電気自動車です。例えば、ヨーロッパでは2023年に新しくはんばいされた車のうち約15.7%、アメリカでは7.6%、中国では22.2%が電気自動車でした。

電気自動車はかんきょうにやさしいの?

電気自動車は走行中にCO2や大気せん物質をはいしゅつしないことから、いっぱんてきに環境にやさしいと考えられています。ただし、CO2などを排出しないのは「走っている間」だけです。車を動かすための電気をつくる過程では、例えば火力発電のように発電の方法によって多くのCO2が排出されます。スパーリングさんのものがたりで、燃料に関するルールをつくる時に「作られ」、「運ばれ」、「使われる」間の排出量に注目したことを学びましたね。同じように、車も作られてからはいされるまでの全体を考える必要があります。このように、物の一生を通して考えることを「ライフサイクルで考える」と言います。

それでは、なぜ電気自動車が環境にやさしいと言われているのでしょうか。それはやはり、走行時にCO2を出さないことと関係しています。走行時にCO2を出さないということは、ライフサイクルの別の過程で発生するCO2を減らすことができれば、全体として見た排出量をゼロに近づけていける可能性があるということです。一方でガソリンを燃やして走る車は、走る時に必ずCO2を排出するしくみになっているので、他の過程の排出量を減らしても絶対にCO2の排出はゼロにはならないのです。

実際、電気を作る方法として、太陽光発電などCO2を排出しない再生可能エネルギーの技術が発展してきています。このような他分野の技術の進展によって、ライフサイクルで見た排出量を減らせる可能性が高いことが電気自動車の強みなのです。


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ダニエル・スパーリング教授

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