世界はつながっている
みなさんは森林を守るべきかと聞かれたら、もちろんそうだと答えますよね。とりわけ、自分の国の森林は大切にしたいのではないでしょうか。しかし、もし自分の国の森林を保護することで別の国の森林が破壊されていたらどう思いますか?
そのような事実が世界にあると気づいたのがベルギー出身の地理学者、エリック・ランバンさんです。ランバンさんは人間がどのように土地を利用し、環境に影響を与えているかを知るために、宇宙から撮影した衛星画像を分析したり、自ら世界中に調査に出かけたりして地球規模の広い視点で環境の変化を見てきた人です。その結果、ある国で森林を保護することが別の国で森林を破壊することにつながっていると気づいたのです。