ブライアン・ウォーカー教授のものがたり

ブライアン・ウォーカー教授

ブライアン・ウォーカー教授

オーストラリア

1940年9月23日生まれ
オーストラリア 生態学者

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)名誉フェロー
オーストラリア国立大学 名誉教授

変化に対応できる能力「レジリエンス」

自然は常に変化にさらされています。しかし、自然はそのような変化に対応できる、ある能力を持っています。例えば森であれば、あらしで木がなぎたおされたり人に木を切り倒されたりしますが、その能力があるからやがてまた木が育ち、森は再生することができます。
しかし、必ずそうなるわけではありません。ある日とつぜん、森がそれまでの森とは全くちがう何かになってしまい、元のような森にもどれなくなってしまうこともあるのだとわかってきました。それは、この森が変化に対応できる能力を失ってしまったということなのです。

この変化に対応できる能力のことを「レジリエンス」といいます。ブライアン・ウォーカー教授は、このレジリエンスという能力をずっと研究してきた人です。生態学者である教授は、自然の生態系とつぜん起きる急激な変化について考える中でレジリエンスに出会いました。そのうちに、それは生態系だけでなく、私たち人間の社会にもとても大切なものだと考えるようになったのです。

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