教授はこうした調査を基に、以下のようなことを明らかにしました。
100万立法メートルの水資源を共有する人口が、
- 600人未満…問題なし
- 600人〜1,000人未満…水ストレス(水の欠乏)が発生
- 1,000人以上…慢性的な水ストレス状態になる
- 2,000人以上…絶対的な水ストレス状態になる
これが、後に「ファルケンマーク指標」と呼ばれるようになった考え方です。現在も、世界の水不足の度合いを示す指標として広く利用されています。
「この概念のポイントは人が焦点になっていることです。」とファルケンマーク教授は言います。人口は増加し続けているので、水不足の状況を知るためには水資源の量だけを考えるのではなく、人を基準に考えることが重要なのです。